今回は、エントリーシートの書き方について、よくある失敗例をもとに説明する。自分のエントリーシートを書く際に、チェックしてほしい。
エントリーシート、書けましたか。
エントリーシートの項目も企業によってさまざまあるようですが、その中でも「自己PR」の部分でやってしまいがちな失敗を解説します。
強みがほとんど出てこない
ほとんどの学生さんは冒頭に、「私は~が強みです」と書きます。そのあと、全然関係ない話が始まるパターンが結構多い。読んでいる側は、とたんに迷子になります。例えば・・・
私はチャレンジ精神が強みです。私は子供のころから人と話すのが好きで・・・
などといったパターン。チャレンジ精神が強みと言った直後に、チャレンジ精神とは関係のないエピソードが始まってしまう。もしかしたら自分の中ではつながっているのかもしれませんが、読んでいる側にはわからない。読み進めていくと、チャレンジ精神が強みのはずなのに、計画性をアピールして文章が終わっているとか。けっこうあります、これ。
欲張りすぎて何が強みか分からない
あれもしました、これもしましたとアピールしてあるパターン。チャレンジ精神をアピールするためなら、良いですよ。いろいろにチャレンジしました、ということで、強みとつながるので。本来、自分の強みを裏付けするため「こういうことをしました」と書くものなんですが、書いているうちに「いろいろやったこと自体」がアピールになってきちゃうと、失敗です。これも読んでいる側が、「強みとどういう関係があるの?」とわからなくなります。
自己PRと志望動機としたいことがごちゃまぜ
自分の強みを書き始めたはずが、エピソードを書いているうちに「だから貴社で働きたいと思いました」という話になっちゃってるパターン。自己PRでは、「私はこんなに能力が高いです」ということを言わなきゃいけないんですが、「私はこんなに(貴社で働きたいという)熱意があります」というアピールをしてしまうと、このパターンにハマりやすいです。熱意なんて、企業にとってはどうでもいいんですよ。能力が高いほうが、企業の業績を上げられますから。
いずれも、「ひとつひとつの文は理解できるけど、まとまった文章としては『何が言いたいか』分からない」というのが共通したポイントです。自分で見直した時、ひとつひとつの文としては意味が通じるので、“これでOKだな”と思ってしまいがち。
でも、面接官は、『この人の強みは何なのか、それは本当なのか(強みとエピソードのつじつまが合っているか)』と考えながら読みますからね。そこを注意して見直してみてください。
社会人に伝わる論理展開については、この下の記事を参考にしてみてください。
photo credit: Jonathan Adami The Peacok via photopin (license)