面接官の気持ちになって考える、ということができたら、就活はどんなにやりやすいだろう。でもそれが難しい。この記事では、面接官の気持ちになる練習をしてみる。
面接官の気持ちになる練習
面接官って何をチェックしたいのでしょう?
就活をする学生ならみなが知りたいことでしょうね。そして、 わかるわけがないと諦めていることでもあります。だけど、考え方をちょっと変えれば、実はそんなに難しいことではないのです。ちょっと、やってみましょうか。
--考えてみよう Q1---
あなたは、コンビニ激戦区にあるコンビニのオーナーです。バイトをひとり、増やすことになりました。面接して、どんな人を合格にしますか?
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どうでしょう。想像もできない、というほどではないですね?
- さわやかで はきはきしていて
- やる気があって
- 頭がよくて商品の配置を工夫してくれる人がいいな
- 手書きの看板が得意な人がいい
- きちんと掃除できる人
- 経験者がいい
- この辺りに住んでる人でお客様の意見がわかる人がいい
など、いろいろ思いつくでしょう。
どんな人が欲しいか考える練習
ではそのままの流れで、もうひとつやってみましょう。
--考えてみよう Q2---
Q1をやるときに、何を狙いにして条件を出しましたか?
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なんとなく条件を並べてみただけでも、もう一度振り返ってちゃんと見つけてみましょう。あとづけで狙いを作るのはダメです。意識していなかった部分を掘り起こすように振り返るのです。「自分はどんな人がいいと思って条件を出したのかな?」ということ。
- 感じが良くてお客様がまた来たいと思ってくれる人
- お客を呼び込む力のある人
- 現状維持でいいのでトラブルなく安心して任せられる人
などなど、あるでしょう。 そう、これがまさに、おおざっぱな面接官の気持ちです。だいたいこんな人が欲しいと思っている、ということ。社長の気持ちと言っていいかもしれない。ただ、そんなおおざっぱな基準では、面接の役に立たないかもしれませんね。
皆さんに「そんなおおざっぱじゃなく、具体的にどういう人が欲しいのか知りたいんだよ!」と言われそうです。
具体的にどのようなアピールをすれば?
実は、みなさんの中で既に答えは出ているのです。 Q1の答えが、それです。具体的な、細かい基準。 そう、面接官が何をチェックしているかは、あなたたちでも、想像できるのです。マニュアル本なんかに書いてある基準を丸覚えしたって、実感として分からないでしょう。それよりも、自分たちで想像することができるのですし、当然、自分で想像できるやつの方が強いことは、言うまでもないことです。
想像できるなら、それに合ったアピールをしていかなければ。
欲しい人は1種類だけじゃないですから、自分の強みに合わせて「こういう人も欲しいですよね?」とアピールしていくのです。といっても分かりにくいかもしれませんが・・・例えば、
「絵を書くのが得意です」なんて普通、コンビニのバイト面接では役に立たないと思いがちです。でも「お客様を惹きつけられる手書きの看板が書けます!」って言えば合格でしょ?自分の強みを「相手が欲しいもの」に変換してアピールする。
それが、このブログで一番言いたいことです。アピールとは、虚勢を張って自分をよく見せることではないのです。「私はあなたが欲しいと思っている人材ですよ」と的確に伝えることなのです。
先輩たちが口酸っぱくやれという自己分析も、この"的確に伝えるため"なのです。
たまには面接官の気分になって、友達を面接してあげるのも良いですね。ぜひやってみましょう。ただの練習じゃなく、「この人、うちの会社に欲しいかな?」と思いながら練習するのです。きっといい経験になると思いますよ。